家電芸人

アメトーーク」のスペシャル番組をようやく見終えた。
その中にあった、家電芸人の部分が面白かったが、こういうトークが成立する
のは日本だけだろうな、とも思った。


そもそも、家電という言葉は外国語にうまく翻訳できるだろうか。
家庭で使われる電化製品で、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどのことを言うはずだ
けれど、うまく伝わるかどうかは怪しい。


家電についてあれこれ選べるのは先進国だけだろうし、メーカーが国内にたく
さんあるのは日本ぐらいだろう。
外国にヨドバシカメラとかヤマダ電機のような店はあるのだろうか。
たぶんないから、秋葉原にあんなに外国人が来ているんだと思う。


それにしても、これほど頻繁に新型のテレビを購入する人がいる国も珍しい。
人口が1億人以上いて、メーカーがしのぎを削って新商品を出しているのだか
ら当たり前かもしれないが、なにも消費者が分からなくなるほど多種類の商品
を作らなくてもいいのではないか、と。


それに、私のような低所得者でもHDDレコーダーが買えるのは、価格が安いから
だろう。
今さらVHSのビデオには戻れないほど便利だが、欧米ではどのくらい普及してい
るのだろうか。


家電の話題だけで小1時間、番組が持つというのも、考えてみればすごいことだ。
芸人はともかく、視聴者の家電リテラシーが高くないと、視聴率はとれない。
つくづく日本人は不思議だと思う。


ところで、この家電好きは下の世代まで伝わるのだろうか。
あまりこだわらなくなり、安いものを買うようになったとき、日本の家電業界
も終わるのではないかと予想する。