舞妓Haaaan!!! - A GOOFBALL

映画館で予告編を見て、面白そうだと思ったけど見逃してしまった一本が
テレビでやっていたので見た。
やはり面白かった。

多くの人が指摘していると思うが、これは映画全盛期のプログラム・ピク
チャーである。
昔は映画の興行は2本立て・3本立てでやっており、メインの1本の他は、割と
軽めの笑える映画がおまけのようについていた。

そのうち、プログラム・ピクチャーから大ヒットが出るようになり、メイ
ン映画へと昇格していった。
そのひとつがクレイジー・キャッツの一連の映画であり、だから「舞妓Haaan!!!」
にも植木等が特別出演しているのである。

私が一番面白かったのは、最初プロ野球選手だった堤真一が、次々と職業を
変えていき、それを阿部サダヲが追いかけるという展開である。
映画俳優→格闘家→ラーメン屋→京都市長という流れの滅茶苦茶さが最高
だった。

そして、最も納得いかなかったのは、なぜ柴咲コウと阿部サダヲが最初に
つきあっていたか、である。舞妓オタクのどこに魅かれたのか、まったく
描かれていなかった。たぶん、脚本家がモテるからであろう。

伊東四朗のような、きちんと笑いの受けの芝居ができる人が、この映画を
引き締めているし、最初の方のミュージカルシーンの真矢みきもよかった。

もっとも、私はお茶屋遊びなんてできないし、たぶん行けたとしても一秒
もリラックスできないだろうけど。