地下鉄の思い出

タモリ倶楽部」で、地下鉄南北線を借り切ってロケをしていた。
それで思い出したが、私はけっこう地下鉄が好きだった。


といってもオタクになれるほど詳しいわけではない。
ただ乗っていて、いいなぁ、と思うだけである。


地下鉄はある程度の規模の都市にしかない、というのもいい。
地下鉄のあるところは大都市と名乗ってもいいのではなかろうか。
日本だと札幌、仙台、東京、さいたま、横浜、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、福岡に
ある。
路線数や距離で圧倒的なのは東京だが、福岡や京都も渋くていい。


外国だと、ロンドン、香港、サンパウロミュンヘン、ローマ、ミラノの地下鉄に乗った
ことがあり、それぞれのお国柄が出ていて面白かった。


特にロンドンの地下鉄は、車両が小さくて天井がカマボコ型にカーブしており、ちょうど
日本の大江戸線が同じような感じである。
面白いのはつり革が小さなボールみたいになっており、ちょうどボクシングの練習に使う
パンチングボールに似ている。
それが走行中にプルプル震えるのが楽しい。


香港の地下鉄は、とにかく冷房がギンギンに効いていたのが印象的だった。
あと、座席がステンレス製で、座るとひんやりする。あれは女性の腰を冷やすのではない
かと心配になった。


サンパウロは、かなり巨大なターミナル駅があって驚いた。
いま思うと、写真を撮っておけばよかった。


ミュンヘンの地下鉄はオリンピックのときに建設された、とどこかに書いてあった。
駅名を示す看板が電子看板(?)になっており、駅に車両が入ってくるたびに動画になって
いたと思う。あれは格好よかった。


ローマではチネチッタに行くときに地下鉄を使った。
疲れていたので居眠りをしてしまったのだが、イタリアの地下鉄で居眠りをして無事だっ
たのはラッキーだった。昼間だから何もなかったのかも。


ミラノではどこかの駅で日本人に道を聞かれた。ドゥオモへ行きますか、というので、た
ぶん行きますよ、と答えた。あの人は旅先で心細かったのかもしれない。


シンガポールでは確か地下鉄に乗ったはずだが、ほとんど印象にない。
ただ、駅の表示が英語・中国語・タミール語と数種類の言葉で書いてあったのは憶えてい
る。


地盤やコストの関係で、地下鉄ではなく高架にしているところもある。
日本だと那覇ゆいレールがそれにあたるだろうか。日本最南端の駅、というのがあった
けれど、鉄オタではないからよく分からなかった。


駅の表示やデザインで優れていたのはロンドンの地下鉄だが、東京メトロも負けてないと
思う。いつかパリの地下鉄にも乗ってみたいものだ。


本文と写真はまったく関係ありません

日付は去年のものです