今日の早川さん

今日の早川さん

久しぶりに紀伊国屋書店に行ってみた。
このチャンスを逃すと、しばらく行けなさそうな気がしたので、ついつい本をまとめ買い。
その中の一冊が発売直後に買い損ねた「今日の早川さん」だった。

ブログは以前から面白く読ませてもらっていたが、本になるとまた趣が違うというか、マンガの
横に入っている解説がちょっとウザい。
慣れれば普通に読めるのだが。

私は読書オタクにはなれないので（オタクになるには、相当のポテンシャルが必要です）、この
マンガで紹介されている本の9割は読んだことがない。
でも、そういう本を知らなくても楽しめるのは、作者の力量だろう。

このところ、「ぼく、オタリーマン」や「となりの801ちゃん」など、ブログ発信のマンガがヒットして
いる。昔は同人誌で出しておしまいだったのが、一般の書店の流通に乗るようになるのが
IT革命っぽい。

また、マンガを出したことがない出版社が名乗りをあげて単行本にしている例が多い。
大手が手を出しにくいところを狙ったニッチ市場だと思う。
果たしてこのような、プロではないが面白いものを描く人がどのくらいいるのか分からないが、
上手い人はあっという間に話題になるから、兼業でもマンガ家になってみたい人は今がチャンス
かもしれない。

こういう裾野が広がっているから、日本のマンガの頂は高いのだろう。
ただ、その広い裾野も少子化やマンガ離れによって狭まっており、将来が少し心配だ。

「今日の早川さん」のようなサクセスを後の世代が狙って、ブログでマンガを描く人が増えれば、
きっとマンガ業界にもいい風が吹くと信じている。

本文と写真はまったく関係ありません

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