ホタルノヒカリ

恋愛をせず、うちでジャージ着てごろごろしながらビールを飲んでいる女を、潤いが足りない
ので「干物女」と呼ぶそうな。
アホか。


私は、断固「干物女」を支持する。
自分のプライベートでゆったりせずに、いつダラダラできるというのだ。
若い女だからといって恋愛しなければならない理由はない。
困るのは、服とか化粧品を売るファッション業界だろう。


がんばれ、干物女! と思って見ていたら、なんのことはない、彼女も恋愛するんじゃない
か。はいはい、イケメン大好きなんですね。
女だって楽に生きていいはずなのに、恋愛圧力からは逃れられない、ということですか。


恋愛って、体力とお金の余裕がないとなかなかできないだろうと思うのですよ。
現に、忙しい男は干物男として生活していたわけで、それが当たり前だった。
もし最近になって干物女が増えてきたとすれば、それは女も余裕がなくなってきた、というこ
とではなかろうか。
なんで余裕がないかといえば、働いて疲れるからですね。


多くの企業が、こうして練り歯磨きのチューブを搾り取るように人を使い倒して利益をあげて
おり、その一方で社会の再生産能力を奪っている、ということを警鐘しているドラマだったら
来週も見ようかと思うが、どうせイケメンに、ありのままの姿が好きだ、なんて言われて終わ
るんだろう。


ひとを揶揄するのは、自分を正当化し、優越感に浸りたいためである。
他人を干物扱いする前に、自分がいかに恋愛イデオロギーに洗脳されているか考えた方がいい
と思うのだが。


このドラマの主人公ほどガサツでないだろうけど、恋愛するよりうちにいた方がいいという人
はたくさんいるはずだ。
なぜそれがいけないのか、説得力のある答がほしいですね。


本文と写真はまったく関係ありません

川 ’−’)<干物やよー