特急田中3号

主演の田中聖は鉄道オタクではなく、単なるナンパ好きの三流大学生だ。
彼がひょんなことから入部した大学の鉄道サークルで、だんだん鉄道の素晴らしさに目覚めて
いく‥‥という展開になるのだろう。
キャスティングもよかった。


ただ、第一話はダラダラしすぎていた。
落としたハンカチを栗山千明に届けるまでに50分も使ってないで、さっさと男性キャラと女性
キャラを対面させた方がよかったのではないか。


また、ロバート秋山が悪いというわけではないが、どことなく「はねるのトびら」のコントを
見ているような気がするのは私だけではあるまい。
なぜそういう雰囲気なのかといえば、ほとんどの出演者が実は鉄道に何の興味もないからであ
る(第一話では、栗山千明がどのていどの鉄道オタクなのか全く不明だし)。
例えば、秋山の役が中川家の礼二だったら、本物の鉄道オタクのオーラが伝わってきたのでは
ないかと思う。


電車男」以来、オタクは消費されるアイテムのひとつになってしまった。
今回のターゲットは鉄道オタクである。


そして、「電車男」ではオタクが非オタクに恋をする話だったが、このドラマは逆に非オタク
がオタクに恋をする話になりそうだ。
一般の視聴者は、恋愛>鉄道という価値観だろうから、どんどんオタク化していく田中聖を見
たいわけではなかろう。


このあたりのバランスが難しいが、どうやらスタッフにはオタク心を理解している人がほとん
どいないみたいなので、フツーの恋愛ドラマになりそうな予感がする。


次にオタクを扱うなら、アイドルオタクがいいんじゃないかな。
といっても、アイドルとオタクがつきあうとかいうファンタジーではなく、いかに会社を休ん
で遠征するかとか、オタク仲間の人脈の意外なつながりとかのディティールを描くと面白いと
思うんだけど。


本文と写真はまったく関係ありません

リd*^ー^)<準急と急行ってどっちがはやいんでしたっけ?



カート・ヴォネガットが亡くなったそうです。享年84歳。
このブログのタイトルは、彼の小説「タイタンの妖女」に出てくる小道具の名前で、私のハン
ドルネームも同じ小説の登場人物からつけました。


ヴォネガットは愛煙家でした。
ポールモール(ペルメルともいう)が好きだったそうで、私も吸ってみたのですが、日本のタ
バコでいうとチェリーに似た味で、こんなまずいのをよく吸ってるなぁ、と失礼なことを思っ
たものです。


いまごろ、トラルファマドール星かどこかでぷかりとタバコをふかしながら、私たちを見て
ニヤリとしているのかもしれませんね。


またどこかでお会いしましょう。
ピース。