ちょっと興味があったので、日本語教師の資格について調べてみた。
すると、
1.四年制大学で日本語教育科目の単位を履修した人
2.日本語教育能力検定試験に合格した人
3.大卒で、民間の日本語教育講座で420時間以上受講した人
の3パターンあることが分かった。
で、民間の日本語教育講座ってどういうもんだろう、と問い合わせてみると、年間60万円弱の
授業料で、教授方法や文法・言語学などを週3回教えますよ、ということだった。
うーむ、私にとっては高い。
念のため、その授業に一年間出席したら、日本語教育能力検定試験には受かりますか? と訊
いたところ、レベルが違うから簡単には合格できません、と言われた。
あれ?
てことは、日本語教師の資格といっても、かなりバラつきがあるのではないか。
大学で専門に学んだ人や検定試験に合格した人と、専門学校などで420時間授業を受けた人が
同じ扱いなんだろうか。そんなことはなかろう。
じゃあ、どういう人が受講しているんだろう、と見学してみたら、定年後のボランティアのため
に勉強している老人か、OLをやっている夢見がちなお姉さん、暇な主婦という構成だった。
なるほど、これは典型的な資格商法だな。
実際にちゃんと勉強して、外国人に日本語を教えている方もたくさんいるだろうけど、半分ぐら
いはほとんど趣味であろう。少なくとも、日本語を教えて生活していけるような人は限られてく
るはずだ。
どういういきさつで、420時間講習に資格が与えられることになったのかは分からないが、本来
は検定試験に合格した人のみにすべきではないかと思う。
そんなこといったら、学習塾の講師なんて資格すら必要ないのだけど。
いや、逆に考えるんだ。
全国的に通用する、学習塾講師の資格を作ればいいわけですよ。
で、この検定試験に合格したら、全国どこでも学習塾の面接を受けられるようにするとかね。
そしたら、学生といえどもいいかげんな人は採用されないだろうし、塾も講師全員が検定試験合格
者だということをアピールできて、親も安心だろうし。
なんで私でも思いつくようなことをやらないのかといえば、塾の足並みがそろわないからでしょう
な。
でも、資格なんてどんどんでっち上げていけば、そのうち鴨がネギ背負ってやってくるんだから、
とりあえず作ってしまえばいいと思いますよ。