ポスドク塾

博士号を持っているものの就職できない人がたくさんいるらしい。
そんなに勉強ができるのに、もったいない話である。


他人の人生に対してひどい言い方かもしれないが、ある程度の年齢で
どこにも就職できず、かといって大学院にも残れない人は、地の塩に
なるべきだ。


つまり、自分の人生を諦めて、次世代の子供の教育にその身を捧げる
のである。


具体的には、学習塾の講師になればよろしい。
なにしろ、専門分野についてはプロ中のプロである。
知識があることと、人に分かりやすく教えられることは別なのだが、
この際、その頭脳を小中学生に生かしてみてはどうだろうか。


ここで問題なのは、学習塾の経営である。
知識があって、子供に教えることが得意でも、営業が不得意な人は大
勢いるだろう。
逆に、博士号はおろかロクな大学を出てない人で、営業が得意な人も
たくさんいるはずだ。


両者を結びつけて企業化できれば、最高の頭脳を持った講師のいる塾
がたくさんできる。


塾が繁盛すれば、少しは収入も増えるだろう。
研究者としての人生は諦めても、次世代に何かを残せるかもしれない。
一生を棒に振って、サバサバして生きるのも、けっこう格好いいと思
うのだが、どんなもんだろうか。