本屋に行ったらコミックチャージが置いてあった。創刊号らしいが、私は店頭で見るまで
角川書店がマンガ雑誌を出すなんて知らなかった。
よほど私が情報に疎いのか、地方に宣伝する余裕がなかったのか。
さっそく立ち読みをしてみたが、正直ちょっと辛いものがあった。
プロ野球でいうと、楽天イーグルスのような戦力で戦わねばならないようなものだ。
編集長もしんどいだろう。
ターゲットはは20代後半のサラリーマンで、競合誌はスペリオールだろうか。
なぜ、わざわざこのマーケットに参入したのかが分からない。
勝算があってのことなのだろうけど、今のままでは赤字のままだろう。
単行本も売れないだろうし。
むしろ、少年エースを読んでいたような、オタクなサラリーマン向けのマンガ誌を出した方が売れたの
ではなかろうか。
(ただ、それは単なるエロ系同人誌になるかもしれないのだが)
例えば、
- 作者: よしたに
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調べてみると、スペリオールが約33万部、モーニングが約46万部ぐらい出ている。
コミックチャージがどのくらいの部数を出しているのかは分からないのだが、ライバル誌の半分もいけ
ばいいところではないかと思う。
そうなると、ガンダムAと同じぐらいの部数ということになり、読者を一般のサラリーマンではなく、
もっと絞り込んだ方がいいのではなかろうか。
もし、一般のサラリーマン向けにしたいのなら、医学や訴訟ものではなく、経済もので分かりやすいマ
ンガを連載すべきだと思う。「島耕作」シリーズがすごいのは、ちゃんと経済のトレンドを押さえてい
るところにある。そこをパクらないと、モーニングの読者を振り向かせることはできないだろう。
また、グルメマンガが「五百蔵酒店物語」だけなのも痛い。
牛丼とかカップ麺などの身近な素材でマンガを立ち上げた方がよかったような気がする。
私が面白いと思ったマンガは、田中圭一の「サラリーマン田中K一がゆく!」だけだった。
ワンパターンだが、大和田秀樹の「ぶっちぎりCA」もよかったかな。
読者アンケートはきたがわ翔がトップになるかもしれない。
半年後に雑誌の軸となるような新連載が出てこなければ、コミックチャージの先行きは暗いだろう。
負け組が勝ち組に勝つ、というような分かりやすいサクセスストーリーがあればいいんだけど、こういう
ことは外野だから気軽に言えるのですね。
健闘を祈る。