読売新聞で知ったのだが、国内で医薬品を販売するためには、安全性や有効性を確認することが
必要で、その審査は独立行政法人の医薬品医療機器総合機構が行う、と薬事法で定められている
そうだ。
そして、この承認審査の時間が、日本では米国の倍ぐらいかかっており、せっかく欧米で標準的
な治療薬として使われているものが、日本では使用を許されていない、というような事態を招い
ているらしい。
この記事を書いた人は、医薬品メーカーの人間なので、早く薬を市場に出したいという立場で書
いたものだろうから、全面的に賛成できるわけではないが、治験に関してはひとつアイデアがあ
る。
そもそも、なんで薬を開発するのに、これほどまで莫大なお金と時間がかかるようになったのか
よく分からないのだが、金額をみると民間企業でできる範囲を超えているような気もする。
だから製薬会社は合併して巨大になろうとしているんだろうけど。
さて、私が冷血な経済合理主義者だとしたら、治験には囚人を使う。
刑務所には人があふれかえっているそうだから、一部を病院に送り込んで医学に役立ってもらっ
てもいいだろう。
そして、死刑を廃止して、死刑囚には通常ではできない治験を行うことにする。
満州の731部隊をもういちど作る、と考えれば分かりやすいだろう。
もちろん、すぐに殺してはいけない。
貴重な人体なのだから、可能な限り多くの臨床例をとる必要があるだろう。
この治験で得られたデータは国家保有とし、新薬で儲かったら、その売り上げの一部を被害者や
遺族に渡せばよい。
人の命を奪った奴も医学に貢献できるし、被害者の遺族もただ死刑にするよりは納得できるので
はないだろうか。なにしろ、死ぬまで治験されるのだから。
もちろん、こんなことを実施すれば人権団体が黙っていないだろう。
刑罰は更生を目的にするものであるから、人体実験など絶対に許されない、と。
ならば、治験される人間を再犯した者に限ればよい。
死刑に相当する罪を犯してない人は、一般の人と同じレベルの治験にするし、協力したら減刑す
る、と言えば、いくらでも申し込む囚人はいると思うのだが。
私が思いつくぐらいだから、すでにどこかの国でやっているかもしれない。
ただ死刑にするより、よほどいいと思うけどな。