温泉と銭湯

環境省が調べた04年度温泉利用状況から、温泉地の源泉総数のランキング。
まずは多い順から。

順位 都道府県 源泉数
1 大分 5053
2 鹿児島 2819
3 静岡 2277
4 北海道 2265
5 熊本 1412
6 長野 1034
7 青森 1028
8 福島 779
9 宮城 763
10 栃木 600


ダントツで大分県である。さすがに別府や湯布院を擁しているだけはある。
ちなみに源泉の湧出量でも、大分は毎分約26万7000リットルで全国一だそうだ。すごい。
2位鹿児島、5位熊本と九州勢強し。大分・鹿児島・熊本で全国の源泉数の30%を占めるとのこと。


静岡は熱海が有名だけど、最近は賑わっているのだろうか? 私は秘宝館に行って何ともいえない
気分になったことがあります。
北海道は、伊丹十三ツムラの温泉の素のCMでやってた「登別カルルス」をなぜか思い出すなぁ。
行ったことはないけど。


次に下位の10都府県。

順位 都道府県 源泉数
38 茨城 142
39 東京 127
40 京都 124
41 愛知 121
42 高知 96
43 奈良 91
44 徳島 77
45 滋賀 75
46 埼玉 72
47 沖縄 8


沖縄にはほとんど源泉がないみたいだ。
茨城・東京・埼玉と、首都圏にも少ない。そういえば東京では、北区だったか、温泉を掘ろうとして
ボーリングしていたらメタンガスか何かに引火して火事になったことがあったっけ。


不思議と大都市には源泉が少ないようだが、大阪はどのくらいあるんだろう? 
あまり大阪の温泉って聞いたことがないんだけど。


ちなみに、04年度の「宿泊利用人員」の延べ人数は
北海道 約1275万人
静岡  約1235万人
長野  約 896万人
大分  約 683万人
だそうだ。


源泉の数に比べて、観光客は北海道や静岡に流れていっているようだ。
大分は地の利が悪いのかな。もったいない。


今回はもうひとつ、厚生労働省調べの06年度末の全国公衆浴場数から算出した、全国10万人あたり
の銭湯数ランキングも加えてみよう。
まず、上位10都道府県。

順位 都道府県
1 青森 24.6
2 鹿児島 19.1
3 大分 17.6
4 富山 13.7
5 大阪 13.0
6 石川 11.8
7 京都 10.7
8 北海道 9.5
9 東京 8.1
10 和歌山 7.1


青森県が1位だが、これは八戸などの漁港で漁師さんたちが漁から戻ってきたときに銭湯に入ること
が多かったからだそうだ。
続く鹿児島、大分は源泉が多いのだから納得。


大阪、京都、東京といった大都市は、風呂のないアパートなどが多いためだろう。
私も風呂なしのアパートに住んでおり、西荻の文化湯には通ったものだった。懐かしい‥‥。


ところで、「温泉利用の公衆浴場」の数は、長野が651と全国トップだそうだが、人口あたりの銭湯
数上位には入っていない。謎だ。
次に下位10県。

順位 都道府県
38 新潟 1.7
39 福島 1.3
40 島根 1.1
41 宮城 0.9
41 栃木 0.9
43 沖縄 0.8
44 静岡 0.6
45 佐賀 0.5
46 山形 0.4
46 茨城 0.4


やはり沖縄は少ない。茨城県は温泉の源泉も少なかったし銭湯も少ないし、あまりお風呂に入らない
のだろうか? いや、内風呂が充実しているのだと思いたいが。
静岡は源泉数が全国3位にも関わらず、人口あたりの銭湯の数は下から3番目である。
温泉は主に旅館の施設になっており、銭湯は関わっていないのだろうか。不思議だ。


どの表にもランクインしてないが、愛媛県も温泉はたくさんあり、道後温泉の本館はぜひ入っていた
だきたいと思う。
足湯もあるよ! 


本文と写真はまったく関係ありません

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