ヒミツの花園

女性編集者(釈由美子)が、休刊したファッション誌から少女マンガ誌に異動し、
人気マンガ家の花園ゆり子担当になる。
ところが、花園ゆり子とは4人の男のペンネームであり、彼らに翻弄されながらも恋に仕事に頑張る
30前の女を描くドラマである。


ええと、これは安野モヨコの「働きマン」のドラマ化がポシャッてアニメになった代わりですか? 
せっかくリアリティのある女性編集者のマンガがあるというのに、なんでこんなろくに取材もして
ない内容のドラマができるんだろうか? 


経験上言わせてもらえば、担当が何の紹介もなしにマンガ家と会うことなんてありえない。
打ち合わせもしてないし、マンガのネームも読んでない。
ただ原稿を受け取るだけならバイク便でもできる仕事だ。


原作担当がパソコンを使っているのに、作画に使ってないのもおかしい。
月刊誌か週刊誌か分からないが、一晩で原稿が完成するはずもない。マンガ舐めてんのか? 
それに、校了するときは編集長が責了のサインを書かないと印刷にまわせないはずだが、なんで
原稿が上がったときに編集部に誰もいないんだろう。


このドラマを制作している人は、たぶん誰もマンガ編集の現場を見ていない。
単なる想像と伝聞だけで作っているのが腹立たしいが、多くの人はこういうものかと誤解したまま
なのだね。
マンガの編集者は、ただケーキを持ってマンガ家のところへ行くわけではないです。


もっとも、視聴者にとってはマンガ編集者のリアリティなんてどうでもよくて、釈由美子が誰と
恋愛するか、とか、あのイケメン兄弟がどうしてマンガ家になったか、ということが見たいんだ
ろうから、私が文句を言うのは筋違いだ。すまん。


ただ、不思議なのはこのドラマの登場人物の少なさである。
後からもっと出てくるかもしれないが、基本的にはマンガ家4兄弟と釈由美子、元ファッション誌
編集長の真矢みき、ライバル誌編集者の寺島進だけだ。
これでちゃんと展開できるんだろうか? 


たぶん、マンガ家の無理難題を押し付けられた釈由美子がてんてこ舞いする、という話が続くん
だろうけど、いかにイケメン俳優目当ての女性視聴者がターゲットとはいえ、それだけじゃ持たない
と思う。


そうそう、マンガ家が釈由美子の誕生日プレゼントに悪意のあるものを贈る、という場面があった
けど、単なるビックリ箱だったのにはガッカリした。
あそこでもっとひねらないでどうするの? マンガだったらネームの段階で没だよ。





前から思ってたけど、
要潤って

炎の転校生」に出てくる
戸影兄弟

にそっくりだよね? 


ちなみに、要潤は1981年生まれ。
炎の転校生」が描かれたのは1983年から1985年。
後の仮面ライダーを予言していたのか、島本和彦!