HERO

これ、いつのドラマだっけ、と調べたら2001年1〜3月期だった。
まだ私が三鷹にいたころだったのか。毎週見てたなぁ‥‥。
なんで5年後にスペシャルで復活したのかは分からないけど、見たら面白かった。


しかし、普通の人は検事がどんな仕事をしているのか、このドラマがヒットする
までよく知らなかったのではないかと思う。
実は今でも、私はよく分からない。
ドラマでは、検事と刑事がごっちゃになっているような印象があるが、本当の
検事は一日中、膨大な量の書類と格闘しているのではなかろうか。


基本的に、検事が取り調べるのは、警察が逮捕した人である。
ということは、犯人はドラマの冒頭で明かされており、視聴者はなぜ犯行に及んだかを
主人公の視点で追求していく。


これって、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」と同じく、倒叙式のミステリーで、
私たちはこのパターンが大好きなのですな。
もっとも、「刑事コロンボ」タイプは、視聴者だけが犯行の動機や方法を分かっており、
犯人とコロンボの駆け引きを愉しめるが、「HERO」ではそこが明かされていない。


ということは、我々は「犯人が誰か最後までわからないドラマ」よりも「犯行の動機や
方法が最後までわからないドラマ」の方が好きだ、ということか。
しかし、「QUIZ」や「アンフェア」はけっこう好評だったみたいだから、一概に
そう決めつけられないけど。


今回の特番では、山口県企業城下町での事件を担当するが、衆議院議員に対する
強制捜査のフラグが立っており、ラストシーンでは東京に呼び戻される。
次回作もありますよ、という暗示なのかもしれない。


しかし、このドラマは木村拓哉のためにあるので、本人が納得しない脚本だと制作
できないのだろう。
ライブドア村上ファンドのような金融事件を捜査する久利生公平は見られるだろうか?