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豚太郎松前店 みそラーメン600円税込み

10日ぐらい前に食べたラーメン豚太郎松前店のみそラーメン。

愛媛のラーメンと言えば豚太郎、という人も多いが、本社は高知県にある。

首都圏の進化しすぎたラーメンに比べると、昭和で時間が止まったような

ラーメンである。

若い頃は物足りなかったが、初老になるとこういうのでいいんだと思う。

ただ、なぜか豚太郎はセットメニューがない。

ラーメン半チャンセットとかラーメン餃子セットとか出せばいいのに。

 

*[本]椿井文書

素人には難しいところがあって読み進めるのに苦労したが、著者の訴えは
なんとか理解できた気がする。


これは告発の書である。
江戸時代に作られた偽の史料を本物だと思って、あるいは敢えて目をつぶって
町おこしをしている枚方市よ、どうなんだ、という挑戦状である。


というのも、著者が椿井文書の研究をしようと思ったきっかけが、専門家の
言うことを無視して子供向けの副読本を発行した枚方市の姿勢だからだ。
行政が専門家の意見を聞かない、というのはいつごろからあるのだろう? 


ちなみに著者が枚方市の非常勤職員として働いていたのは2002年から10年間
だそうだ。
その間の市長は中司宏と竹内脩で、中司宏は現在大阪維新の会から立候補して
大阪府議会議員になっている。



それにしても、江戸時代に大量の偽文書を作った椿井政隆はどんな人だった
のか興味がある。
30歳ぐらいから偽の家系図や寺社の縁起を作って、工房ができるほど繁盛
して68歳で亡くなっている。
自分の経歴も盛っているので正しいかどうかは分からない。


誰かキャラクター像を膨らませてドラマにしてくれたらいいのだが、偽物の
系図や絵図を作った、というだけでは面白くないだろう。
そこは作家や脚本家の腕の見せ所か。



近畿地方のみならず、各地に椿井政隆のような職人はいたのだろう。
研究が進めば、第二、第三の椿井が発見されるかもしれない。
それはちょっと楽しみなようでもあり不安でもある。


松山市正岡子規夏目漱石に依存しているが、近代の人なので
さすがに偽文書をもとに行政が何かを作っていることはないと思う。
でも、道後温泉の由緒はどうなのだろう。
伊予国風土記にもとづいて語られているあたりは怪しいのではないか。

深夜アニメ「LISTENERS」を見終えた。

じんという人の「メカクシティアクターズ」は自分には全く

分からなかったので、果たして今作はどうかと思って見ていた。

うむ、やっぱりよく分からなかった。

もう若者にはついていけないことだけは分かった。

 

ただ、今の若者にも、音楽で世界を変えることができる、と

思っている人がいるんだ、とちょっと意外だった。

もっと冷めているような気がしたので。

 

それと、引用されたミュージシャンは作った人の好み

なんだろうけど、ギターサウンドこそがロックなのだ、という

主張を感じた。

メカのモチーフがアンプとギターなのだから当然だが。

 

結局、ミミナシとは何だったのか、おじさんには理解できなかった。

若者向けに作ったアニメだからしょうがないけど、プリンスは

今でも彼らのカリスマなのだろうか。

 

1クール遅れで放送されていたテレ東のドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」を

見終えた。いいドラマだった。

脚本がここ数年絶好調の野木亜紀子なので間違いないと思っていたが、

期待以上だった。

 

古舘寛治は本来は名脇役だと思うのだが、滝藤賢一と合わせてダブル

主演にしたのは慧眼だった。

ゆうきまさみが好きそうな役者なので、そのうちマンガのキャラクター

として登場しそうである。

 

あと、芳根京子もよかった。

HTBの「チャンネルはそのまま!」とか、言い方は悪いがちょっと

低予算のドラマのヒロインでなぜか輝く女優さんだ。

ゲスト出演した門脇麦もよかったなぁ。

 

さすが、ギャラクシー賞の3月の月間賞を受賞した作品である。

こういう受賞歴はウィキペディアにちゃんと書いておくべき。

BSテレ東で放送された「絶メシロード」を見終えた。

金曜日の夜にホンダのフリードに乗って遠出をして、車中泊をして

何か食べて土曜日に帰るのを趣味にしているオッサンのドラマだ。

 

その食べるところが、もしかしたらもうすぐ店をたたむかもしれない

ような食堂で、二度と食べられないかも、と思いつつ平らげてしまう。

たぶん旅情込みの味なんだろうけど、毎回切ない。

 

 

このドラマが企画されたきっかけは何だろうか? 

長年営んできた食堂が、後継者がいないので閉店してしまうことが

増えているのだろうか。

 

高度成長期に創業して、そろそろ限界というところも多いと思うが、

家族だけでやってきたので、身内が誰も継がなければ閉店という

パターンもけっこうあるだろう。

子供が多ければ誰かが継ぐかもしれないが、少子化でそれも難しく、

せっかくのレシピやノウハウが断絶するのはいかにももったいない。

 

 

以前に写真を載せた「太養軒」という店は、先代が体力の限界を

感じていったん店を閉めたのだが、あの味を守りたいという若者が

名乗り出て店を継いでいる。

 

そういう例もあるから、例えば金融機関が仲介して誰か後継者を

探して店を継続させるビジネスもあると思う。実際、そうしている

ところもあるようだし。

 

できれば昭和の味を残していってもらいたいものだ。

多少、味が落ちてもいいから。

 

さいたま市教育委員会が医療関係者への感謝をあらわすために

生徒児童10万人に拍手をさせたそうだ。

 

医療関係者に感謝を伝えることは誰が見ても正しいことだし、

拍手をするのは英国で流行っていることを真似たのだろう。

しかし強制はよくない。

 

おそらく官邸や文科省は、そんなことをやってくれなどと

一言も伝えてないだろう。

なぜか非常時には過剰に権力にしっぽを振る人が現れて、

下の者に威張り散らす。

 

もしかしたら、さいたま市教委の頭には戦時中の宮城遥拝の

イメージがあったのだろうか。

時刻を指定していっせいに拍手をさせる、というのがそれっぽい。

 

ファシズムが日常へ侵食している過程を見ている気がする。