*[本]街道をゆく16 叡山の諸道

街道をゆく (16) (朝日文芸文庫 (し1-17))

街道をゆく (16) (朝日文芸文庫 (し1-17))

今回は比叡山の紀行文というよりは、天台宗についての講義の
ようだった。知らなかったことばかりだったので勉強になった。
うちは真言宗なので高野山には登ったことがあるのだが、いつか
比叡山にも行ってみたい。



街道をゆく」シリーズで恒例になっているのが、食事をする
ところでつっけんどんに扱われる司馬遼太郎だ。
比叡山でも、「鶴喜」という有名なそば屋に入ったと思ったら、
「日吉そば」という店で、仏頂面の女性に対応される。
どうやら「鶴喜」の看板が非常に紛らわしい場所にあって、
間違えた客がよく入ってくるらしい。
1979年ごろのことだが、今でもあるのだろうか? 
(ググったら今も両方あった)



本書のクライマックスは、叡山の関係者以外は立ち入れない
「法華大会」(ほっけだいえ)に参加するところだ。
知り合いのお坊さんが招いてくれたので、運良く見学できた
みたいだが、私も見てみたいものである。