人相について考えてみたい。

子供のころから、人を見かけで判断するのはよくない、とか、

大切なのは中身だ、と言われてきた。

実際、怖そうだと思っていたら優しかったり、親切そうだと

思っていたら詐欺師だったりする例がある。

 

とはいえ、人はまず相手の外見を見て判断する。

観察眼は経験の蓄積によって磨かれていくと思うのだが、それが

どのくらい正しいのかは判断できない。

 

 

ここで混同されそうなのは、美しいか醜いか、ということだ。

イケメンや美人は正しく、ブサイクは悪い、ではない。

これは通俗的なドラマやアニメでよく表現されるパターンで、

主人公は美形で、悪いやつはひどい顔をしている。

分かりやすさを優先させているからで、現実はそういうわけ

ではない。

 

もっとこう、その人の内面が表に出てきているような感じ、と

でも言えばいいだろうか。

クズみたいな人は、わりとイケメンや美人でも、どこかしらそう

思えてしまうような感覚である。

 

 

何を言いたいかというと、ここ数日で話題になっている幻冬舎

編集者の箕輪なんとかという奴の顔のことだ。

下衆い顔というのは、あれではないかと思うのである。

特に口元が。

 

ずっと前に「タモリ倶楽部」に出演したときにも、なんだこいつ、と

思ったのだが、下品を絵に書いたような顔だ。

人の内面があれほどストレートに顔に出ている人も珍しいのでは

ないか。麻生太郎もそういう顔である。

 

それに比べると、安倍晋三の顔はボンボン育ちの性格の良さが

出ていると思う。幼稚ではあるが邪悪ではない。

 

 

インパクトのある顔でも、何度も見たら慣れてしまうこともある。

舛添要一が「朝まで生テレビ」に登場したときは、リアルなネズミ男だ、

とびっくりしたけれど、都知事になったころには慣れた。

 

結局、人相というのは私個人の印象にすぎないのだろう。