*[映画]小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの龍

二日目のレイトショーで観客は15人ぐらい。
冷房で体が冷えてしまったが、心は暖かくなる映画でした。


今回はカンナ・カムイと父親の関係がメインテーマになっている。
どうやらドラゴンには人間のような愛情は欠落しているらしい。
他者の心を想像できなくて社会が形成できるのだろうか? 
人間は下等で愚かだと見下しているが、それは個体の強さだけで
判断してないか? と思うのだけれど、どうなのだろう。



ずっとこの作品で引っかかっているのは、なぜ小林さんは
女性キャラクターなのか、ということだ。
引っかかるという言い方はおかしいな。
過去の同じような設定の作品だと、小林さんに当たる
キャラクターは若い男性が多いので、それに慣れてしまった
からだろう。


むしろ、小林さんを女性キャラクターにしたから、メイドラゴンは
名作になったと言える。
いや、女性キャラクターというよりも中性に近いかな。
それでも、男性キャラクターだとトールに対する関係がちょっと
性愛に振れてしまいそうで、物語のピントがボケるのだ。
中性っぽい女性にしたことで、異種族と人間の関係に焦点が合う
のではなかろうか。



そういや男女のキャラクター配置でいうと、メイドラゴンは
母親がほぼ出てこない気がする。
ドラゴンの社会が超家父長制的だからだろうか。
カンナも小林さんのことを「お父さん」と位置づけていて、
「お母さん」ではない。なぜ? 


もしかしたら、メイドラゴンは母親をあまり必要としない
世界を描いているのだろうか。
テーマ的には、家父長制に反対する作品だと思うのだが、
人間社会で生活するドラゴンたちは、女性どうし、男性どうしで
仲良く暮らしており、例外はルコアだけだ。
極右ネトウヨが理想とする“伝統的”な家族はひとつもない。



愛情がよく分からない父親のもとを離れて、カンナは再び
小林さんちに戻って来る。
これは新しい家族観と言えるのかもしれないが、極右ネトウヨ
パヨクだと難癖をつけるかもしれないな。