だいたい揃ったので、1巻から読んでいくことにした。
今から40年から50年ぐらい前の紀行文が、はたして現代でもリーダブルなのか
どうか、確認しようと思う。
で、第1巻は滋賀県の湖西から始まる。
学生時代に電車を乗り間違えて近江塩津駅で途方に暮れたのを思い出した。
この章で司馬遼太郎は朽木渓谷を訪れている。
そこは織田信長が浅井朝倉から逃げのびたところで、道案内を松永秀久が
つとめていたそうだ。
司馬遼太郎は、なぜ松永秀久はこのとき信長を殺そうとしなかったのか、
という疑問を投げかけている。
いまの歴史学者はどう答えてくれるのだろうか。
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このように、さまざまな土地を旅しながらウンチクを語ってくれるので、
歴史に興味のあるおじさんにとっては面白い。
できれば同じところが今どうなっているのか、確かめに行きたいぐらいだ。
誰か、そういう企画で新しい「街道をゆく」をやってくれないものだろうか。
もはや出版社にそういう余裕はないかもしれないが。