*[映画]HELLO WORLD

映画「HELLO WORLD」を見た。
平日のレイトショーで観客は15人ぐらい。
かなり密度の濃い作品でダレ場もなく面白かった。
以下ネタバレあり。


予告編などで、最後の一瞬にどんでん返しがあることは知っていたが、
実際に見ると、これ全部があの人の夢だったのか、と驚く。ていうか
なんで月面で治療されてるの? 地球はどうなった? と疑問がわく。


世界がマトリョーシカのような入れ子構造になっているので、この
ラストシーンも誰かの仮想世界の中では、と疑ってしまった。



ちょっと気になったのは、キャラクターの造形がもっさりして
いるな、ということだ。
もしかして堀口悠紀子の絵の魅力を損なうことなく動かせるのは
京アニだけなのだろうか。
一番最後の「やってやりました」という大人の一行さんの顔だけは
妙に色気があって、CGのキャラクターとまったく違っていた。



こういう仮想空間の物語では、街から出ようとしても出られない、
というお約束があるのだが、それはなぜやらなかったのだろう。
べつにやる必然性がなかったからなのだろうけど。



と、ケチをつけてしまったが、劇場で見て損はない作品だと思う
ので、手堅い興行収入があると期待している。