*[本]響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編

現在公開されている劇場版を見て、あらためて原作を読み終えてから、ようやく
最新刊を読了できた。
もう今からアニメ化が楽しみなのだが、ちゃんと作ってくれるのだろうか。


この「響け!ユーフォニアム」シリーズは、基本的に同じ枠組みである。
新入生勧誘→サンライズフェスティバル→オーディション→京都府大会→関西大会
→全国大会、となっていて、この流れの中で各キャラクターがどのように動くかを
描いている。


主人公が一年生から三年生まで進級するので、それぞれの学年の視点から語られて
おり、通読して成長や苦悩を読者が味わえるのだ。
青春小説として素晴らしいと思う。


そして、少女たちの関係性を吹奏楽の楽曲に落とし込む手法も変わらない。
前作ではフルートとオーボエの掛け合いが見せ場になっていて、今回はどうやら
トランペットとユーフォニアムのソリがテーマのひとつになりそうだ。


アニメ化すると、この架空の吹奏楽の曲を実際に作曲しなければならず、
どんな音楽になるのか楽しみでしょうがない。きっと「リズと青い鳥」と
同様に「一年の詩」も素晴らしい作品になるに違いない。


来月には後編が発売されるそうなので、完結編を満を持して待ちたい。