道重さゆみという生き方

道重さゆみという生き方 (メトロポリタン新書)

道重さゆみという生き方 (メトロポリタン新書)

モーニング娘。に興味のある人に読んでほしい一冊なのだが、果たしてどのくらい
売れているのか。


たしか、マツコ・デラックスの「夜の街を徘徊する」という番組で秋葉原の回のときに、
この本を書いた人のバーが出てきたと思う。
オタクの情熱がハロプロ好きの集う店を作ったのだからすごい。
他のアイドルオタクも、そういう店を出したりしているのだろうか。



一応、道重さゆみというアイドルがデビューしてから卒業するまでを、オタクの
視点から語っており、中興の祖となったサクセスストーリーとして読むことが
できる。


著者は2011年の正月にYoutubeモーニング娘。の動画見てハマッたという。
そこから後追いして全貌をつかんでいったようだ。
おそらく古参ヲタからは、細かい事実が違っているという指摘もあるに違いない。
なので、誰かがきちんとしたハロプロの記録を作っておくべきだと思う。



私は亀井絵里ヲタだったので、六期オーディションからリアルタイムで見ている。
亀井絵里はこのブログの右上の写真の人です)


本書は道重さゆみの伝記なので、亀井絵里の話はあまり出てこないけれども、
道重の心を支えていたのは間違いなく亀井だった。
伝説のアイドルになった道重の影には亀井がいた、という事実を押さえて
いなければ片手落ちになるだろう。


が、亀井は道重と違ってテレビの露出もほとんどなく、ブログも書かなかった。
五期メンバー新垣里沙とコンビを組んだラジオ番組はカルト的な人気があった
けれども、一人で語るラジオ番組を持たなかった。
つまり、ほとんど個人の内面を語ることなく卒業したアイドルだった。


それでも、ときどき道重のラジオで語られる亀井の言葉は、ピンポイントに
道重の心をを震わせて、時には号泣させていた。
モーニング娘。のリーダーに決まったときに亀井から送れられたメールの
話のときとか)
私は、亀井あっての道重という史観を捨てきれずにいる。



“さゆえり”と称された道重と亀井は、二人ともアイドルを卒業してから芸能活動に
復帰することなく沈黙を守っている。


一般の女性として幸せになってほしいと思うのだが、現在のモーニング娘。
ちょっと苦しい時期である。
特に現リーダーの譜久村のメンタルが心配だ。


きっとメールでやりとりはしていると思うけれど、会ってアドバイスをして
ほしいと思う。
自分でも妄言だと分かっているけれど、フクちゃんのピンチを救ってほしい。
きっと本書を書いた人もそう思っているに違いない。