Boaz2015-09-11

NHKEテレでやっている「浦沢直樹の漫勉」、今回は藤田和日郎だった。
大好きなマンガ家が、どんなふうにマンガを描いているのか見られるのだから、
全編がお宝映像である。幸せな45分間だった。


あんなにホワイトで修正しながら描いているとは思わなかったので、単行本に
載っている絵をもう一度見たくなった。


この番組はホスト役がヒットメーカーの浦沢直樹だから成り立っている部分が
あって、浦沢さんだったら出ましょうか、という理由で出演を決めた人が
多いのではなかろうか。


もしホスト役が江川達也だったら、ほとんどの人に断られていると思う。



マンガ家は自分のことをわりと謙遜する人が多いけれども、本来は米国の
メジャーリーガーぐらい尊敬されても良いと思う。


特に週刊マンガ誌に何年も描き続けて生き残っている人は、その体力と
創造性のすごさを理解すべきだろう。


サブカルチャーとして打ち捨てられてきたマンガの制作過程を、こうして
記録に残すことだけでも、十分に意義がある。


出演してくれるマンガ家がいる限り、番組を続けてほしい。