Boaz2014-06-25

前にも書いたかもしれないが、ワールドカップを見ていると、腕や首に
タトゥーを入れている選手が多いことに驚く。


文化の違いと言ってしまえばそれまでだが、国の代表選手になるような
人でも、そういうのはオッケーなのだろうか。
青少年への影響が、とか騒ぐのは儒教文化圏だけなのかもしれない。


あるいは、欧州や南米でのサッカー選手の立場は、有名で金持ちでは
あるけれど、貴族や資本家のような人たちから見れば、下級階層の
ならず者なのかもしれない。


つまり、サッカーチームのオーナーのような資本家からすれば、選手に
大金を払っているのは、面白い試合をして観客を集めるためであり、
スポーツ文化に貢献するという建前はあるものの、あくまでも金儲けの
手段にすぎない。


そういう資本の論理からいえば、選手は駒であり交換可能な財である。
現に高額な移籍金を払って選手のやりとりをしている。



以上はクラブチームの話であり、ワールドカップの面白さは、クラブチームを
国籍別に再編成して戦わせるところにある。


基本的にクラブチームは「おらが街のチーム」なのに対し、ワールドカップ
チームはナショナリズムを背負う。
そのナショナリズムを燃料にして熱狂的に応援する人が出てくる。


私は健全なナショナリズムは良いことだと思うので、人が殺されたり戦争に
なったりしない限り、ワールドカップを応援する。


だが、おそらくサッカーはクラブチームがメインのスポーツだろう。
ワールドカップは4年に1度のお祭りであり、勝っても負けてもワーッと騒いで
おしまい、という性質のイベントだと思う。


日本ではそれが倒錯しているのではなかろうか。
ワールドカップのためにクラブチームがあるような気がする。


オリンピックもそうだが、報道が大げさになって、過剰なナショナリズム
煽っている感じがしてならない。