Boaz2013-11-25

日経ビジネスオンラインで連載している「フェルディナント・ヤマグチの
走りながら考える」は、毎回1ページ目にヨタ話と称する筆者の身の回り
であった話題が紹介されている。


この内容が、いっそ清々しいと言ってもいいほどの俗物臭に満ちており、
この人はよっぽどカネとオンナが好きなんだなぁ、と感心する。
セレブと付き合ってる俺カッコイイ、ですか。


もしかしたら、若者のクルマ離れは、こういうオッサンみたいには
なりたくないというのが原因なのかと思ってしまうが、本当は単純に
若者にお金がないからである。


大都市だと駐車場が高い。
私の友達は、私が住んでいたアパートの家賃と同じぐらい払っていた
ことがある。そんなら俺を養ってくれ、と冗談を言ったぐらいだ。
お金に余裕が無いかぎり、都会ではクルマを持つのは難しい。


地方は、どうしてもクルマが必要なことが多いので、しょうがなく
軽自動車を買っている。安くて故障しなければ何でもいい、という
のが本音だろう。


自動車メーカーは、当然そんな分析をしているはずだが、口にする
のは、若者にとって魅力的なクルマ、である。
ものすごく欲しかったら安月給でもローン組んで買うでしょ、と
言わんばかりだ。


違うって。
クルマがあってもモテない奴はモテないし、仕事で疲れてるから
ドライブとかしたくないんだって。
あったら便利だけど、ときどき乗るぐらいだったらレンタカーで
十分だし。


もしクルマをどんどん売りたいのなら、自動車メーカーは若者の
可処分所得を増やすために賃金を上げるように各業界に働きかける
べきだ。
人件費をカットしておいて、もっと消費してくれというのは話の
筋がおかしいとは思いませんか?