Boaz2013-12-24

クリスマスは非リア充にとって忍従の時間である。
特に「クリスマス=恋愛」イデオロギーに影響を受けやすい若者に
とっては、耐え難かっただろう。


私も若いころは、ふつふつと怨念をたぎらせていたものだが、もう
そんなエネルギーもなく、幸せな人はクリスマスでも何でもやった
らええがな、という気持ちになってきた。


日本のクリスマスが物哀しいのは、恋愛と経済が混合しているから
である。宗教的なエッセンスはあるものの、基本的にはイロとカネだ。
私も欲望には弱いので偉そうなことは言えないが、俗物的なクリスマス
をゴリ押しするのはダサいのではないか。



同様な風習にバレンタインデーがあった。
しかし、ここ最近は友チョコを女の子どうしで渡すのが流行っている。
誰かに押し付けられたような恋愛のステージに上がりたくないのだろう。


こうして少しづつ、ロマンティック・ラブ・イデオロギーから解放されて
いけば、恋愛弱者も相対的に楽になるだろう。


クリスマスも、恋人ではなく友達と過ごすのが当たり前、という風潮に
なってくれば、悶々とやりきれない思いを抱く若者たちも一息つける
のではないだろうか。


さらに、友達もいない人は、孤独なクリスマスだってアリだよ、と
開き直るのもいいと思う。


そうやって、クリスマスが希薄化していき、普通の日と同じように
なってしまうのに、あと30年ぐらいかかるかもしれない。
ケーキ屋やおもちゃ屋は困るだろうが、豊かになったのだから、
欲しい時に買えばいいのである。