Boaz2013-01-26

NHKのドラマ「メイドインジャパン」第1回を見た。
全3回なので、畳みかけるようなテンポが良かった。
キャスティングもほぼパーフェクトで、いかにNHKがこのドラマに
力を入れているかが分かる。


橋本治に言わせると、日本は軍事力を用いずに市場を制覇した
初めての国なのだそうだ。
その覇権が失われ、どうやら復活の目も厳しそうだ。
かつての欧米が味わった気持ちを、今まさに日本が噛み締めている。


そもそも製造業の人たちは、なぜ自分たちの覇権が永遠に続くと
思っていたのだろうか? 
今後ドラマの展開でその陥穽を指摘していたら面白い。



ドラマに登場するタクミという架空の会社は、パナソニックソニー
のような重電部門を持たない企業らしい。


重電部門を持っている企業が潰れないのは、国家と密接に繋がって
いるからである。具体的には軍需や発電と。


もしかしたら、民生部門の需要だけで大企業が存続できた時期が特殊
で、国の後ろ盾がないとグローバル展開できない時期が正しいのかも
しれない。


それで財界は政府をけしかけて、しきりに自衛隊を日本軍に格上げ
させようとしているのだろうか。
それよりも、新しい産業を育てたほうが生産的だと思うのだが。