オリンパスに粉飾決算疑惑が出てきたというニュースを聞いた。
NHKでは、有価証券報告書にサインした監査法人の実名をだして
いたが、他はどうだったのだろうか。
大王製紙の事件にしてもオリンパスにしても、監査業務が全く
行われていないのは明らかである。
これは監査法人が無能か企業とずぶずぶの関係か、どちらかだと
考えざるを得ない。
オリンパスの監査法人は新日本有限責任監査法人である。
顧客には東京電力やら東芝やら、日本を代表する企業がならんで
いる。
公表すると都合の悪い数字があっても、たぶんスルーしているだ
ろう。
監査法人も商売だから、来年からよそでやるよ、と言われたら、
悪に目をつぶってサインすることもあるだろう。
監査法人に渡す報酬が、監査する企業から出ているのだから、当然
といえば当然だ。
お金の出所を別にしないと、必ずオリンパスのようなことが起き
るはずで、それは最初から分かっていたことである。
検察と裁判所がずぶずぶで、大企業と監査法人がずぶずぶという、
いかにも日本らしい関係だ。
たぶん、今回も監査法人は何も裁かれることなく終わるだろう。
そもそも、大手の監査法人が4社まで寡占化していることを誰も
問題にしていないのが怖い。
彼らがまともに仕事をしていることを、どこが保証しているのだ
ろうか?