Boaz2012-12-05

現代の先進国の人びとの暮らしは、中世や近世の王侯貴族の暮らしより
はるかに便利で豊かなはずである。
いや、第二次大戦前まででも、一般庶民の平均的な暮らしはかなり豊か
になったはずだ。


ということは、人類の歴史上、これほど多くの人が大量にエネルギーを
消費して快適な暮らしを続けている時代は、ほんの一瞬にしかすぎない。
90%以上の子供たちが、病気や食べ物の心配をほとんどせずに大人にな
れる社会を、1000年前、1万年前に想像できただろうか。


我々はすでに豊かになったのであって、これ以上働く必要はない。


経済成長は、金儲けのための空疎なスローガンである。
デフレは供給ではなく需要の問題であり、もうお腹いっぱいなのに食事
を大量にもってこられても食べられないのだ。


お腹がいっぱいの人に食べさせるには、お腹がすくまで待つか、運動を
させて強制的に腹を減らせるか、である。
普通それを戦争と呼ぶ。


もちろん戦争を画策するのは、決して自分では身体を動かさない人たち
である。