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命より金が大事と思いたい。
太宰治ではないが、ほとんどの経営者はそう思っているのだろう。

若者たちが、どうも割り切れない思いで就職活動をしているのも、
命より金が大事、ということが腑に落ちていないからではないか。

かといって、別の選択肢があるわけではなく、早めに頭を切り替
えて金儲けをするのが要領の良さとされる。

倫理的な企業経営者というのは、矛盾した言葉なのだろうか？　
そういう人が起業したとしても、金の亡者たちに潰されてしまう
ので、残らないのかもしれない。

しかし、革命などの暴力的な手段ではなく別のかたちで、加熱した
資本主義をクールダウンさせる方法を考えなければならない。
たとえ我々の生活の便利さや快適さとトレードオフになるとしても。