- 作者: 高峰秀子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: 高峰秀子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
なので古本屋で自伝を見つけて何となく買って読んでみたら、波瀾万丈な人生で驚いた。
何より、文章がうまい。
文庫本には沢木耕太郎が解説を書いており、私の感想もほぼ言い尽くされている。
これだけ版を重ねているのだから、面白さは保証付きである。
↓
私にとって高峰秀子は、映画「綴方教室」の美少女っぷりでその名を覚えた。
5歳から子役をしており、綴方教室は14歳のときの作品で、いま見てもすごい。
モノクロ映画だが未見の人は是非。
大人になってからの高峰秀子は、名作、大作に出演する大女優になっているの
だが、私にはなぜか印象にない。上手すぎるからだろうか。
ただ、このエッセーを読んだので、再び彼女の映画を見てみようと思う。
↓
日本映画の黄金期に女優の旬を迎えていたこともあり、とにかく人脈がすごい。
梅原龍三郎や谷崎潤一郎にご飯をおごってもらったりするし、新村出もファン
だったそうだ。
太宰治の遺作「グッドバイ」は高峰秀子の主演映画のために企画された作品だし、
助監督時代の黒澤明とは恋仲になり、母親に引き裂かれている。
↓
この母親というのは、高峰秀子の実父の妹であり、高峰秀子は4歳のときに彼女の
養子になっている。
人として最低の女で、教養もなく、高峰秀子が稼いだ金を片っ端から使い込む。
よく我慢していたと思うが、高峰秀子は晩年まで面倒をみている。
こんな養母のもとでグレなかったのは奇跡に近い。
普通なら杉田かおるのようになっているだろう。
私が思うに、ほとんどの子役は大成しない。
役者を続けていたとしても、破綻した人格であることが多い。
坂上忍などはその代表ではなかろうか。
その遠因は、子役の親であろう。
子供を芸能人にして一山当てたいと考える人間に、まともな人はあまりいない。
テレビや映画に出演している子役を見ると、可愛いというよりは気の毒になる。
↓
どうでもいいが、数年前少年サンデーで野島伸司原作の「ノベル」というマンガが
連載されており、かなりつまらなかったがダラダラと続けられ打ち切られた。
- 作者: 野島伸司,吉田譲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/07/18
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
さらにどうでもいいが、いま活躍している声優には子役上がりがちらほらいる。
彼らの多くは競争率の高い仕事を確保しており、もしかしたら演技力を活かせる
道なのかもしれない。