ファミリーヒストリー

家族のきずなをドキュメンタリーで描く番組で、初回(?)は俳優の
浅野忠信が、米国人の祖父がどんな人生を送ったかを知らされる。


浅野忠信の祖父は、23歳のときに38歳の離婚歴のある日本人女性と
結婚した。
そして二人の間に娘が生まれる。それが浅野忠信の母である。


しかし、米国の軍人であった祖父は、朝鮮戦争に出兵したあと、本国
に帰還命令が出て、妻子と米国に戻るつもりだったが、結局ひとりで
帰国することになる。その後は音信不通だった。


番組が調査すると、帰国後に祖父は2人の連れ子がいる女性と再婚し、
米軍基地やレストランなどで働き、1992年に死亡したことが分かった。
そして遺品のサイフの中に、ずっと浅野忠信の母の幼いころの写真を
忍ばせていたことも判明した。


これを見て、浅野忠信と彼の母は泣いてしまい、さらにサプライズで
2人の連れ子と対面して号泣。
パターンとしては、民放でやっている再会ものとよく似ている。


それでも、有名な俳優の祖父や祖母の劇的な人生は見応えがあった。
そして、米国人の素朴な暖かさにも触れることができてよかった。


次回は竹下景子と父の関係を描くらしい。
主役が有名人というのがミソなのだろう。
あまりエグいと視聴者が引いてしまうかもしれないが、上品にやれば
長寿番組に化けると思う。


ちなみに私は父方、母方の祖父ともに会ったことがない。
私の生まれる前に死んでしまったからだ。
特に父方の祖父は、父が5歳ぐらいのときに亡くなったので、関西で
宮大工をしていた、というぐらいしか父も知らない。
どんな人だったのか興味があるが、私は有名人でもなんでもないので、
永遠に謎のまま終わる。