外国人労働者の受け入れを拡大する、という方針を政府が示した
とき、それは移民とは違うのかという話になった。
この話題はいまどうなっているのだろうか。
ふと思い出すのは、かつてたくさんいたイラン人である。
Wikipedia の「在日イラン人」の項目によると、最盛期には不法
滞在を含めて4万人いたそうだ。
偽造テレホンカードを売っていた、という噂を聞いたことがあるし、
「すすめ!電波少年」というバラエティ番組では、イラン人ADを
募集していたこともあった。画面にペルシャ語で応募要項を出した
のには笑ってしまった。
そのイラン人たちは、ビザ相互免除協定が集結し、不法滞在の
取り締まりも厳しくなったため激減した。
↓
安倍政権は外国人労働者のモデルにイラン人を想定しているの
だろうか。必要なときに来て、要らなくなったら帰国してくれた
のだから便利なものだ、と。
はたして他の国からの労働者も、イラン人のようにあっさり
帰国してくれるかは疑問だ。
イラン人はムスリムが多いので、日本に定住するのは厳しいと
判断したかもしれないが、東アジア系の労働者はそんなことは
ないだろう。
それに、今の日本の賃金なら、それほど魅力はなくなっていて、
別の国に働きに行く人が多いかもしれない。