畳に寝る

ときどき、マクラだけ持って畳に寝ることがある。
板の間に比べるとクッション性があるから、それほど身体が痛くならないが、
やはり布団に比べると辛い。


では、昔の人はどうやって寝ていたのだろうか。
王侯貴族は別として、庶民は板の間に寝ていたはずだ。
そのとき、敷布団をしいてから寝ていたのか、それとも板の間の直に寝ていた
のか、よく分からない。


外国の場合は、ベッドが古くから普及していたのだろうか。
干草の上に寝るのを見たことがあるが、やわらかいものの上に横たわるように
なったのは、意外と最近のことかもしれぬ。


日本人の場合、畳が当たり前のようにあるようになったのは、いつごろからだ
ろう? 明治時代あたりは、農村で畳がある家は少なかったような気がするの
だが、稲ワラが豊富にあったから、そんなことはないのかもしれない。


かたいものの上で寝るよりも、あたたかいものの上で寝る方が安眠できる。
安眠した方が翌日は楽だから、労働の生産性も向上する。
布団や畳は、けっこう大事なんじゃないか、と思ったりするのである。