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いま私が潜り込んでいるコタツは1989年に西荻窪の西友で買ったものである。
なんと25年前！　四半世紀のお付き合いだ。

たしか1万円ぐらいだったと思うが、コタツも25年経つとヘタってくる。
まず温度調節が効かない。いつも「弱」にしているが、ずっと「強」の
パワーで温めてくる。なのでときどき電源を切って調整する。

それから脚が1本完全に折れた。
折りたたみ式で内側に曲がるようになっているのだが、内部で支えていた
プラスチックの部品が何かのはずみでボキッといって、ブラブラになって
しまった。
一応、押し込んだら立つので、普通に使っているぶんには支障はない。

天板もずいぶん傷があるが、これも問題ないレベルだ。
冬場と春先で裏表をひっくり返して使っているから、長持ちしているの
かもしれない。

コタツ布団もずっと使っているけれど、夏場に干しているし、カバーも
洗濯しているから大丈夫だ。
ネコがいたときは、よく膝の上のコタツ布団に乗って寝ていたから汚れ
もあったが、今はときどき来るネコを乗せてやるだけなのできれいなもの
である。

四半世紀コタツに慣れ親しんでしまったので、いくら暖房が効いているから
といって、コタツなしの部屋では落ち着かない。
足が暖かくないと嫌なのだ。

こんな素晴らしい道具を外国に輸出しようとした人はいないのだろうか。