商店街いっせい休業

藤子・F・不二雄のマンガで、ときどき主人公が空腹に悩まされることがある。
たいてい、家の中に食べ物がなくて、外に買いに行こうとしたら
「商店街いっせい休業」
になっている。


マンガの描写なので、現実には商店街がいっせい休業になっていても、どこかで食べるもの
を確保できるだろうが、ここには一種の教訓が隠されていると思う。
それは、食べ物はある程度どこかに蓄えておかねばいけない、ということだ。


腐らせるほど買っておくのは論外としても、せめて3日ぐらいは外に出なくても大丈夫なよう
にすべきだろう。
こんな当たり前のことを書くのは、意外と家にお菓子ぐらいしかない独身のオッサンが多い
ような気がするからだ。


あるいは酒とつまみはあるけれど、メインの食材はなく、カップ麺があればラッキーみたい
な感じだろう。


話を国際関係に飛躍させると、日本は外国から食糧を輸入している。
世界的に「商店街いっせい休業」になったとき、どうするのかを官僚の人は考えているのだ
ろうか? 


日本にお金があるうちはまだいいが、そのうち貧乏になってくると、誰も小麦や大豆を売っ
てくれなくなるかもしれない。
米だけは獲れるから、江戸時代のような食事に戻ればいいかもしれないが、社会は混乱する
だろう。


食べ物を売ってくれる国とはなるべく仲良くしておいた方がいいし、自分で作れるものは自
分で作れば、毒物を混入されることもない。
そろそろ食料の自給にコストをかけてもいいんじゃないかと思う。