病の起源

NHKスペシャル「病の起源」の第1回睡眠時無呼吸症候群を見た。
太っている人がなるものと思っていたら、アゴが小さい人もなるらしい。
小顔がもてはやされているが、やはりしっかりしたアゴの方が健康にはいいのか。


私の同僚はかなり太っていて、寝るときにマスクをつけているという。
そんなのをつけてよく眠れるなぁ、と思うが、そうでないと逆にほとんど眠れないらしい。
だったら痩せればいいのに、というのは相手の気持ちを無視しているか。


人類が言葉を獲得した原因は諸説あるようだが、直立してアゴが現在のような形になる過程
で、舌の動きが自由になったことも要因の一つだという。
その代わり気道が狭くなり、いびきをかいたり無呼吸になったのだそうだ。


そのこと自体は知っていたのだが、実際に口の中の形を樹脂で作り、そこに空気を送り込ん
だら、「ア」とか「イ」の発音になるのは驚いた。
妙にその音が生々しくて気持ち悪かった。


そういう複雑な形を口の中で作れるのは人間だけなのだが、不思議なのはほとんどの言語に
母音があることである。


もし、母音が何らかの形で脳にビルトインされているのでなければ、ほとんどの言語に母音
が存在しえないのではなかろうか。
あるいは、耳で聞いた音を口の中で舌を動かして再現できる能力が、人類に言語というコミュ
ニケーションをもたらしたのか。
番組はそのあたりをスキップしていたが、掘り下げてほしかった。


6回シリーズで、腰痛や糖尿病もとりあげるらしいが、ぜひ精神の病についてもやってほしい。
動物は発狂するのかどうか、サルで実験した学者がいそうなものだが、そういう研究はタブ
ーになっているのだろうか。