タバコのCM

TASPO という年齢認証カードを発行して、未成年が自動販売機でタバコを買うのを防ごうと
いう試みが始まっている。
私は酔っ払ったときなどに、ときどきタバコを吸っていたが、こんなカードを持つのも面倒
くさいし、だいいち腹が立つのでタバコをやめた。


そもそも、こんなカードを作るよりも、ネガティブな広告を打つ方がよほど効果があるので
はないか、と思う。


規制される前は、テレビや雑誌にはタバコの広告が溢れていた。
深夜になると半分ぐらいはタバコのCMがテレビで流れていたのではあるまいか。
その全ては、タバコがいかに格好いい嗜好品であるか、というのをアピールしていた。


そこで、ネガティブな広告では、未成年者に対して逆の効果を生むような内容にするのであ
る。
そう考えると、すぐにだらしない大人がタバコを吸っているようなものを連想するかもしれ
ないが、ちょっと別の方向から攻めてみてもいい。


よく、本気で作っているにもかかわらず、逆効果になる広告がある。
格好いいつもりで演出しているのにダサいとか、見ているとムカつく、というタイプのやつ
で、地方にいるとローカルCMで山ほど見かける。


これを利用してタバコを広告するのである。
タバコを吸いましょう、と言ってはいるものの、逆にダサいから吸いたくなくなる、という
効果が出れば、未成年の購入は減少するのではなかろうか。


もちろん、マジに受けとめて喫煙を始める子供もいるかもしれない。
なので、このような広告は実現しないとは思うが、米国で発達しているネガティブCMは、日
本でも製作できるんだろうか、という疑問はある。


広告代理店は、これまで失敗した広告の蓄積があるだろうから、何をすれば効果がないか、
逆効果になるのかを分析してみたら面白いかもしれない。