連帯責任とは

高校野球などで、一人の選手が不祥事を起こしたら、連帯責任でチームの
出場ができなくなりますね。


芸能人のグループの一人が不祥事を起こしたら、連帯責任でグループ全員
が自粛するでしょうか? しませんね。


そうすると、連帯責任をとる場合ととらない場合の線引きはどこなのか、
という問題がでてきます。


私はなにもグループ全体が活動を自粛しろ、と言いたいのではありません。
そうではなくて、スポーツなどでの連帯責任をやめたらどうか、と提案し
ているのです。


未成年と大人では責任の取らせ方が違う、という意見もあるでしょう。
ならば、むしろ未成年を監督する立場の人と不祥事を起こした当人だけが
反省すればよろしい。


もっとも、ある集団と個人を別に考えることは、なかなかできません。
たとえば、家族の誰かが犯罪者になったら、その一家は法的な責任はない
かもしれませんが(未成年の場合は除く)、やはり何らかのプレッシャー
を受けるでしょう。


この心理は、たぶんなくなることはないでしょうから、世の中から連帯責
任的なものは存在し続けるのではないかと。
そして、「迷惑をかけた」範囲が、メディアにのってかなり拡大されてい
くような気もします。


不思議な事件でした。