牛に願いを

相武紗季目当てで見た。
丁寧に作ってあると思うが、いまひとつ芯をとらえていないような気がする。
「あいのり」と「北の国から」をシェイクして炭酸で割ったようなテイストだろうか。


そう、どういうわけか、このドラマには「北の国から」臭がするのである。
出演者がかぶっているだけではなく、北海道が正しく、都会は間違っている、という思想が見え隠
れするように思うのは私だけではないと思う。


たしかに北海道はいいところだし、酪農をしている方々は大変な苦労をされているだろう。
しかし、その一方ではミートホープとか雪印乳業のような暗黒面だってあるのだ。
なんか、北海道の田舎の人はいい人ばかり、というのはおかしいんじゃないか。


田舎には田舎の鬱陶しさがあり、このドラマでも公民館みたいなところで歓迎会が開かれるけれど、
そういうのがウザい、と感じる都会の若者がいても不思議ではない。
農業は地域の人が結束しなければならないところがあるので、そうやってお互いに意思疎通しなけ
ればならないのは分かるが、主人公の玉山鉄二が嫌ったのは、まさにそういう部分ではないか。


なんだかんだで、北海道の大自然は素晴らしいねぇ、という結論に向かって収束していくような気
がするけど、そこにたどり着くまでに地方の疲弊をじっくり描いてほしい。
実際、北海道の人はこのドラマをどんな風に見ているのか知りたい。


テレビドラマが観光客誘致のためのプロモーションビデオみたいになってしまうと、内容がどんど
ん痩せていくと思うが、視聴者はそこまでのクオリティを求めていないのかもしれないな。
真面目な内容のドラマを作っても視聴率は上がらないだろうし。


あと、オリエンタルラジオの中田は妙に浮いているような感じがしたけど、気のせいか? 


本文と写真は全く関係ありません

(●´ー`)<まあ、一杯飲むべ