BSフジで4夜連続「北の国から」のSPドラマを放送している。
もう夢中である。
今日、放送したのは「'84夏」で、田中邦衛がラーメン屋の店員に
「まだ子供が食ってる途中でしょうが!」と怒鳴るセリフで有名な
やつだ。
この作品の最初の方に、東京から来た少年がパソコン好きで、純は
彼が持っている雑誌を盗もうとする。
当時のパソコンは、まだ性能が低いのだが、少年が語るパソコンの
未来はことごとく的中している。
(同時代の視聴者も半信半疑だったと思う)
倉本聰はこの当時からパソコンなどのIT機器に嫌悪感を抱いており、
東京から来た少年も作中で酷い目に遭う。
後に携帯電話が日常のツールになったときも、脚本の中で批判して
いる。
便利な道具は人間の能力を奪ってダメにしてしまう、というイデオ
ロギーは、どこで刷り込まれたのだろう。
みんながみんな、富良野の丸太小屋で自給自足の生活をするわけに
はいかないのだが。
私は「北の国から」というドラマはとても面白いと思うが、この作品
に憧れている人は嫌いである。