演歌の女王

天海祐希の妄想が現実とごっちゃになるところや、少女時代の自分が登場して会話するところなど、
「アリーmyラブ」そのままだが、うまくパクッていて面白かった。


実際の演歌歌手は、誰かパトロンが現れて愛人になるとか、カラオケ教室を開くとか、いろいろ
逞しくやっていると思うが、天海祐希の生真面目なキャラクターゆえに、誰にも頼らず、弁当屋
パートをしながら歌手活動をしている設定になっている。


この生真面目さが、どんどん不幸を呼び寄せるフックになっており、視聴者はそこに共感するのだろう。
そういえば「嫌われ松子の一生」も、そういうパターンだった。


その間逆に位置するのが、原田泰造であり、どうしようもない男だが憎めない性格だ。
なんだか、このドラマの原田泰造は、不器用なジム・キャリーを思わせる。
いい感じに力が抜けていて、一皮剥けたような気がする。


第一話で原田泰造酒井若菜と結婚してしまったので、天海祐希の幸せはそこにはない。
ドラマの着地点としては、CDが売れて有名になることしかないと思うが、それまでにどんな不幸が
彼女に襲いかかるのか、期待したい。


それにしても、エンドロールのとき、実際に平井堅が登場するのはどうなんだろうかw
ドラマの主題歌が平井堅の歌だからしょうがないかもしれないけど。
本編にゲスト出演するのかしら?