息もできない夏

うーむ、面白いとは言い切れないけど、つまらなくもない。
武井咲はがんばってるんだが、脚本が悪いな。


まず、普通は市役所の夜間受付で、あんなに会話はしないだろう。
武井咲の演じるキャラクターが、よほど人懐っこい性格だとしても、
自分のことをあんなにペラペラ喋るのはおかしい。


それから、昼間に来れない、一日も休めない、と言っていたが、
これもおかしい。昼休みぐらいあるだろうし、バイトでも4年も勤め
たら有給休暇はとれるはずだが。


そもそも、武井咲の母親が諸悪の根源だが、こうなるまで問題を
放置していたのも疑問だ。
おそらく親権を争って娘を取られるのが嫌だから無戸籍にしたの
だろうけど、だとしても無能すぎる。


ドラマが「そもそも戸籍って何のためにあるの?」ということを
問う方向に進んでくれれば、なんとか着地点が見えるような気が
する。


そうでなかったら、ヒロインの不幸が難病から無戸籍に変わった
だけのドラマになってしまうだろう。


駅前で倒れた武井咲を偶然、江口洋介が見つける、なんて脚本
だから、私はかなり不安なのだが。