まだある。

まだある。駄菓子編 (大空ポケット文庫)

まだある。駄菓子編 (大空ポケット文庫)

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~食品編~ (大空ポケット文庫)

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~食品編~ (大空ポケット文庫)

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~生活雑貨編~ (大空ポケット文庫)

まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ~生活雑貨編~ (大空ポケット文庫)

まだある。文具・学校編 (大空ポケット文庫)

まだある。文具・学校編 (大空ポケット文庫)

とっくに評判になっているとは思うのだが、私は今日はじめてこの本を発見し、
つい立ち読みしてしまった。
ウェブ上でも連載している。(参照


この本は、オーバー30歳ぐらいの人が、小中学生の頃にあった駄菓子や食べ物、学用品などを見て
「うわー、懐かしい! まだ売ってたんだ」
と思うために編集されたものだ。
なので、若い人が読んでもそんなに面白くないかもしれない。


メーカー側に立って言えば、「まだある」というのは失礼な話で、こちとらずっとこの商品で
商売をしてきたし、これからもがんばるんだ、と思うだろう。
そう考えると、なんだかノスタルジー趣味がちょっと過剰になっているのかもしれない。


とはいえ、私も懐かしく読ませてもらい、心の中で「まだあるのかー」と叫んでしまった。
恥ずかしい限りである。


当たり前だが、オッサンになってしまえば小中学生の文化からは、かけ離れてしまう。
教育に関係する職業に就いたり、子供がいれば別だろうけど、晩婚化の昨今、なかなか子供の
持ち物を見る機会はあるまい。


例えば、サクマドロップスは遠足のときに持っていった記憶があるのだが、いつから買わなく
なったのか‥‥。
(ちなみに、サクマドロップスサクマ式ドロップスは違うものらしい)
また、森永のクリームキャラメルって、いまいくらなんだろう、とかね。


あるいは、ギターペイントの絵の具とかクーピーペンシルなんかは、探せばまだあるんじゃない
かと思うんだが、この20年間、触ったこともない。
もちろん、今でもちゃんと販売しているのだが。


お菓子やソフトドリンクは栄枯盛衰が激しいので、消えてしまった商品も多いだろう。
あるいは、ある地方では当たり前のように売っていたけれども、別の地方ではまったく
存在を知られていないものもある。
そういうのも、この本を見ていると分かるのである。


「まだある。」でとりあげられているのは、言い方を替えればロングセラー商品のことだ。
長く消費者に愛されるものは、たぶんいいものに違いないのだが、ブランド化している
わけではない。
そのあたりが庶民的なものの限界だろうか。


とはいえ、そういうロングセラー商品が出ることは企業にとっても消費者にとっても幸福な
ことだと思う。
特に、日本の低価格帯のお菓子のクォリティは世界一だと思うので、「コアラのマーチ」とか
「おっとっと」みたいな完成度の高いものを、これからも続々と創り出してほしいな。


本文と写真は全く関係ありません

州*‘ o‘リ<まだ小学生だもん