ハッピースラッピング

Happy Slapping って、和訳すると「いきなりビンタ」っていう感じだろうか。
ちょっと驚いたのだが、見知らぬ人に暴力をふるい、それを携帯などのカメラで撮影
して楽しむ遊び(というより犯罪)がヨーロッパで流行ってるそうだ。
これ、じきに日本でも猛威をふるいそうなのだが‥‥


そもそもは英国で起こり、ネットでその画像をアップすると人気が出て、あっという
間にベルギー、デンマーク、フランスなどで模倣犯が現れたらしい。
何の恨みもない他人を、集団で殴ったりレイプする若者が増えるのは、先進国に
共通する減少なのだろうか。


たぶん、人間には「自己を発表したい欲望」があるのだろう。
文字や絵で何かを記録して、世界中の人に見てもらいたい。
できれば匿名の方が、ヤバそうなことも書ける。
だったら、映像で発表したら、もっと面白いかも、と思うのは当然の流れかも
しれない。


本当か嘘かは分からないが、犯罪的なことを文章に書いてネットに上げている人は
たくさんいるのだろう。
自分の妄想を書くだけなら罪はないけれど、本当にやったらただのバカだ。


ところが、先進国では、そういうバカが手軽に高性能の通信機器を手に入れられる
環境になっている。
ネットで発表しないものも含めると、すでに膨大な被害者がいるはずだ。


それにしても、私は、こういう犯罪は米国で発生し流行するものだとばかり
思っていた。すまん、米国。
なんでヨーロッパなんだろう? 
米国では、映像を記録できる携帯が DQN 層に普及してないのかしら。


ちょっと YouTube で“Happy Slapping”と検索してみたら、山ほどヒットした。
で、見てみると、親しい人がうたた寝をしているところを、ちょっと叩いたような
微笑ましいものから、学生の悪ふざけみたいなのがほとんどだ。
リアルな犯罪っぽいのは別のサイトにアップしているのかもしれない。


日本では、ハメ撮りが鬼のようにされているだろうが、エロから暴力へ転換
するのはすぐである。
私のような弱々しいオッサンは、なるべく用心しないといけないな。


若者がアントニオ猪木気取りで、他人にビンタして「元気ですかー!」と
言うような世の中になったらどうしよう。