- 作者: パオロ・マッツァリーノ
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2004/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: パオロ・マッツァリーノ
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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この人の処女作は、たしかネット上で発表したものをまとめたものだったと思う。
ここが本人のサイトです。面白いよ。
自分で「統計漫談」などとトボけてらっしゃるが、文章を読むと、なかなか骨のある人
だという印象です。骨があるっていう言い方が、大昔っぽくて恥ずかしいですが。
まっつぁん(と呼んで、と本人がw)の本には、自分の私憤を社会学という名前の仮説に
摩り替えるジジイどもに対する怒りがある。
「このままでは日本はおしまいだ」という人を、まっつぁんはスーパーペシミスト(超
悲観主義者・略してスーペーさん)と呼んでバカにしており、痛快だ。
このような異議申し立てをする人は、従来のメディアでは発言できなかっただろう。
ネットで誰でも意見が言えるようになったからこそ、私のような社会学とは縁もゆかりも
ない人に発言が届いたのだ。素晴らしい。
(でも、一方でバカが堂々と何かを書いていることも多い。私を含めてね)
とにかく、読みやすくて面白い。そしてちょっと賢くなったような気になれる。
そりゃぁ、アマゾンなどでレビューする人にとっては、何か粗を探して突っ込みたく
なるかもしれないが、私は素人なので、素直にふむふむと読むだけだ。
できれば、社会学だけでなく、他の学問の分野でも、こういうエンターテインメント系の
読みやすさで本を書いてくれる人がたくさんいればいいんだけど。
まっつぁんのように、匿名というかペンネームにすればいいじゃんか。
大学の教養課程の導入で、こういう本を読ませれば、きっと興味がわくんじゃないかと
思うですよ。もちろん、高校生や中学生が読んだっていい。
まっつぁんは、ちゃんと真面目なことも言ってるのです。
知らないことを調べることを、学問といいます。
知ってることだけしゃべるのは、単なる雑学自慢です。
ね?
身近に、知ってることだけしゃべってるオッサンがいませんか? あ、私か。