パオロ・マッツァリーノ

反社会学講座

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反社会学の不埒な研究報告

反社会学の不埒な研究報告

 
この人の処女作は、たしかネット上で発表したものをまとめたものだったと思う。
ここが本人のサイトです。面白いよ。
自分で「統計漫談」などとトボけてらっしゃるが、文章を読むと、なかなか骨のある人
だという印象です。骨があるっていう言い方が、大昔っぽくて恥ずかしいですが。


まっつぁん(と呼んで、と本人がw)の本には、自分の私憤を社会学という名前の仮説に
摩り替えるジジイどもに対する怒りがある。
「このままでは日本はおしまいだ」という人を、まっつぁんはスーパーペシミスト(超
悲観主義者・略してスーペーさん)と呼んでバカにしており、痛快だ。


このような異議申し立てをする人は、従来のメディアでは発言できなかっただろう。
ネットで誰でも意見が言えるようになったからこそ、私のような社会学とは縁もゆかりも
ない人に発言が届いたのだ。素晴らしい。
(でも、一方でバカが堂々と何かを書いていることも多い。私を含めてね)


とにかく、読みやすくて面白い。そしてちょっと賢くなったような気になれる。
そりゃぁ、アマゾンなどでレビューする人にとっては、何か粗を探して突っ込みたく
なるかもしれないが、私は素人なので、素直にふむふむと読むだけだ。


できれば、社会学だけでなく、他の学問の分野でも、こういうエンターテインメント系の
読みやすさで本を書いてくれる人がたくさんいればいいんだけど。
まっつぁんのように、匿名というかペンネームにすればいいじゃんか。
大学の教養課程の導入で、こういう本を読ませれば、きっと興味がわくんじゃないかと
思うですよ。もちろん、高校生や中学生が読んだっていい。


まっつぁんは、ちゃんと真面目なことも言ってるのです。

知らないことを調べることを、学問といいます。
知ってることだけしゃべるのは、単なる雑学自慢です。

ね? 
身近に、知ってることだけしゃべってるオッサンがいませんか? あ、私か。


お墓参りに行ってきました

(孤岸山 大蓮寺)