赤灯えれじい

赤灯えれじい(1) (ヤンマガKCスペシャル)

赤灯えれじい(1) (ヤンマガKCスペシャル)

久しぶりにマンガ喫茶に入った。
前から気になっていたけど、最初から読んでないマンガを読もう、と「赤灯えれじい」に
した。


交通警備員のバイトは、虚しく辛い。
道路工事のために、普段はスイスイ進める道をふさいでクルマを停めなければならない。
私もやったことがあるが、ただ健康な人間でさえあればできる仕事だ。それゆえ、誰からも
尊敬されることはない。
それどころか、罵倒され、時にはクルマに轢かれそうになることもある。


そんなバイトで、ヘタレな主人公は、金髪で喧嘩っ早い女の子と出会う。
二人は惹かれあい、つきあうようになる。
主人公は童貞を捨て、やがて同棲するようになる。


同じ雑誌に連載されている「ラブ・らっきぃ」と比較すると、気の弱い主人公が美人の
女の子とつきあって初体験をし、やがて同棲するという流れは一緒である。
しかし、女性のキャラクターでは間逆の関係にある。
どちらが優れているということではなく、オタクとヤンキーの嗜好の違いだろう。
こういう作品が同時に連載されているのが、ヤンマガの強みであると思う。


物語が進むと、主人公たちは交通警備員のバイトを辞めて、ちゃんと就職する。
いつまでも交通警備員を続けている奴は、何の希望もない。作者はそのことをちゃんと
分かっているのである。


ちなみに、スピリッツで連載している「中退アフロ田中」は、バイトすらしていない
ニートである。これはこれでリアルな現実だが、大丈夫か‥‥?