- 作者: 藤原正彦
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帰省した友だちと飲んでいるとき、iPodはバッテリーが切れたら使い捨てになるね、という
話になって、なぜ欧米人は家電を愛さないのだろうか、という疑問がふくらんだ。
考えてみれば、日本以外でヨドバシカメラとかビックカメラみたいな大規模な家電量販店は
ほとんどない。これは日本人だけの特性といってもよかろう。
カタログを見て性能を吟味し、デザインを比べてようやく購入する、といった手間を、外国
人はとらない(スピーカーやアンプの高級品は例外である)。
だから日本人は優秀なのだ、というのは短絡だと思うが、藤原正彦はこういう例をいくつか
挙げて話を組み立てている。
そして、武士道精神こそが大切なのだ、と説いているのだが、江戸時代に武士だったのは
人口の1%ぐらいで、ほとんどの日本人は百姓の末裔である。
藤原正彦に、ここまで危機感を抱かせた日本の現状は憂うべきであるが、私は彼にもう少し
冷静になってもらいたいと思う。
むしろ、「心は孤独な数学者」
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非常に素晴らしいエッセイであると思う。