英語検定

私は就職活動をするとき、資格・特技の欄が寂しかったので、英検2級を取ったことが
ある。もちろん、一顧だにされなかった。
こんな役に立たない資格は、何のために存在しておるのだろうか? 


英検が巧妙なのは、級を細かく分けていることである。
1級>準1級>2級>準2級>3級>4級>5級まである。
特に準1級・準2級というのが、いやらしい。受験料を取ろうとする目的が見え見えでは
ないか。


進学校なんかでは、中学のうちに3級をとっておこう、などといって受験させている
ようだが、達成度を判定するコストは家庭が負担すべきものなのだろうか。
律儀な人は、いちいち級を一つづつ上げて受験するかもしれない。無意味である。


英検の成功をみて、数学検定やら漢字検定やら乱立しているようだが、どうせなら
ガンダム検定とかやればいい。
(と思って検索してみたら、実際ガンダム検定は実行されていた)


これらの検定がほぼ無意味なのは、職業と直結してないからだ。
だから、何段階にも級を設けられるのだね。


例えば、医師国家試験・司法試験・公認会計士試験という三大難しい試験があるが、
これらが1級から5級まであったとしたらどうか? 
3級の医師や準2級の弁護士を信頼できるわけがない。


職業に直結した資格試験というのは、合格か不合格のどちらかしかないのが正しい。
英検だって、本来は合格して英語士(?)になるかどうかというものであるべきだ。
無論、英語士の資格を取ったからには、英語に関するエキスパートでなければならない
けれども。


逆のことも想像できる。
法律や会計のことは知っておいて損はないのだから、1級から5級までの検定制度を
つくって学生に受験させれば、日本人の知的レベルが底上げされるかもしれない。
しかし、なんでみんな試験が好きなんだろうね?