クルマを運転中に何を聴くか問題。

 

私は10年前に買ったiPodクラシックでプレイリストを

流している。アニソンが多め。

しかもカーステレオにUSB接続はないので、FM電波を

飛ばしてラジオで受信するという面倒くさい方式。

スマホはアンドロイドなので、iTunesからサクっと

転送できず、今もiPodというわけ。

 

人によると、ラジオをずっとつけっぱなしにしている

らしい。

私もやってみたが、自分に興味のない話をずっと

聞かされると苦痛になるのでダメだった。

FMも好きな曲ばかりではないし、トークも邪魔だ。

 

もっと心を広くして、知らないパーソナリティー

話を聞き流せればいいのだが、なんだかイライラして

しまう。

 

自分が好きなミュージシャンや声優やアイドルのラジオ

なら普通に聞けるのに、この断絶は何なのだろう? 

 

これはいわゆる「世間話」にずっと合わせられるかどうか、

ということではなかろうか。

しかもラジオだから、こちらからは基本的に介入できない。

番組に積極的にメールやはがきを送る人は、世間話に自分も

参加したいからだろう。

 

ラジオは特定のリスナーに語りかける番組もあれば、

不特定多数のリスナーに語りかけるものもある。

私は後者が苦手だ、ということか。

 

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ココス道ガルパンクッション

届きましたよ、ココス道のガルパンクッション。

23回特設メニューを食べた人だけがもらえるのです。

クリアファイルのために、ひたすらココスに通った日々……

しばらくハンバーグは食べたくなかったですが、それももう2ヶ月以上

前のことだったのですね。

真空パックされているのでぺっちゃんこですが、このまま保存しておきます。

 

アニメ「イエスタデイをうたって」を見終えた。

原作は未読なので、アニメだけを見た人の感想である。

 

途中から、これは「めぞん一刻」と同じ構造の作品だと

分かった。

こういう、ヒロインの愛した人が故人になっている作品は

どのくらいあるのだろうか。

 

そこを踏まえないと、榀子先生がすごくズルい女性に見えて

しまう。非常に難しいキャラクターだが、花澤香菜は見事に

演じていたと思う。

 

私は途中からハルの一途さにほだされてしまい、11話で

ちょっと泣きそうになったのだが、なんと12話で大逆転した

ので驚いた。そういう描き方もあるのか。

(ところで、なぜハルは足の悪いカラスを連れていたのだろう。

なにかのメタファーだろうか?)

 

Wikipediaを見ると、どうもマンガの方はいろいろと違う

みたいなので、読んでみよう。

 

アニメはどのパートも良かったが、谷口淳一郎のキャラクター

デザインは特筆すべきだと思った。

ここ10年で彼がキャラデザした作品にハズレ無しである。

 

 そうだ、書き忘れていた。

連載時期の関係かどうか、この作品にはスマホSNSもまだない。

なので、映画館で待ちぼうけをくらう、みたいなエピソードも

成立するのである。

 

若者たちは、スマホが普及していない時代の恋愛をどう捉える

のだろうか? ちょっと感想を聞いてみたい気がする。

 

もうひとつは就職状況である。

おそらく90年代後半の設定だと思うが、まだ若者には未来に

希望があって、貧乏していても余裕があったように見える。

2000年代は若者がどんどん搾取されていった時代だと言えよう。

 

こういう「めぞん一刻」系の恋愛は、SNSがなく未来に希望が

あった時代でないと描けないのかもしれない。

ローカルな話題だが、銀天街にある津田演奏堂が111年の

歴史に幕を下ろした、という記事が新聞に載っていた。

そんなに昔からやっていたのか、と驚いた。

 

松山でレコード屋はあと1軒しか生き残ってないらしい。

ほとんどの人にとっては、レコードもCDも買わなくなって

久しいのだろう。

 

そうなると、音楽はスマホに記録されたデータか配信される

ものになり、実体のあるメディアは過去の遺物になる。

 

私はCDを購入していた世代なので、アニメのシングルCDが

ツタヤのレンタル落ちで300円ぐらいで販売しているのを

見ると買ってしまう。

PCにリッピングしてしまうと、もうほとんどCDで聴くことは

ないのだけれど、実体がないと不安なのだ。

 

 

ネットで読んだのだが、若者は音楽の「アルバム」という

概念がほぼないらしい。

 

が、アニメ「LISTENERS」なんかは、70年代から80年代の

トータルアルバムが好きでないと描けない世界だった。

 

若者のあいだでも、ごく一部のオタクは体系的に音楽を

聴くことができるが、それ以外は好きな曲をピックアップ

して流す聴き方が主流になるのでしょう。

 

来月からスーパーなどのレジ袋が有料になる。

イオン系のスーパーはすでに有料化されているので、

バッグを忘れたときは買わなければならない。なんだか

損をした気がする。

 

ツイッターでは、レジ袋は焼却するときの燃料になるので

これまで通り無料で提供したほうがいい、という声や、

ずっと同じエコバッグを使い続ける方が不潔だ、という

意見もある。

 

そもそも、レジ袋有料化はいつ決まったんだっけ? 

経産省の容器包装リサイクル法が改正されたからだそうだが、

この改正の推進は誰が始めたのだろうか。

 

なんだか割り箸が急に悪者になってお店から姿を消したのに

似たものを感じるのだが、これも経産省が音頭を取ったんだっけ。

 

プレミアムフライデーみたいに、誰も覚えてないような

キャンペーンに終わるといいのだけれど、そうもいくまい。

果たしてどのくらい苦情がくるか、来月になってみないと

分からないだろうな。

 

*[映画]顔

あの頃映画 「顔」 [DVD]

あの頃映画 「顔」 [DVD]

  • 発売日: 2012/02/22
  • メディア: DVD
数年前に録画していたのを見た。
藤山直美の演技がすごかったのだが、途中からドランクドラゴン塚地の
女装に似てるな、と思ってしまったので、ちょっと集中力が途切れた。


福田和子の逃亡事件をモチーフにした作品で、妹を殺したやや知的障害の
ある女性が大阪や九州を転々とする。
強姦されることもあれば、自転車の乗り方や泳ぎ方を教わることもあり、
それぞれの出来事がうまく次につながっていて飽きさせない。


警察から逃げるときの音楽が良くて、ヒリヒリする場面なのにコミカルな
感じに見える。たぶん藤山直美は、やろうとすれば全部の場面をコントに
できるのだろう。


それにしても、登場人物がよく吐く映画だった。
辛いものを吐き出すという意味が込められていたのだろうか。


もう20年前の作品なので、豊川悦司佐藤浩市が若い。國村隼はあまり
変わってないように見える。牧瀬里穂も意外とよかった。
中村勘九郎はどういうプランであの役に挑んだのだろうか。

*[本]王国

王国 (河出文庫 な)

王国 (河出文庫 な)

「掏摸」の続編にあたる作品で、主人公は女スパイのようなことを
させられる娼婦である。


スリリングな展開だが、いまひとつ主人公のキャラクターが見えて
こなかった。こういう女優が演じたらいいだろうな、みたいな想像が
あまり働かないというか。


文庫本に作者本人の解説があるので、なるほどそういうことか、と
分かる。宗教の話は、この後の作品でも繰り返し語られていて、
まだ本人の中でこなれてない印象がある。
素材をカットして生のまま出しているみたいな感じ。



「掏摸」と「王国」で悪の権化みたいな役割で登場する木崎という
キャラクターがいる。
自分を神様と勘違いしているサイコ野郎だ。


この人は、国家的な陰謀を操っているらしい。
たぶん様々な案件を抱えて、ほとんどは部下にやらせているだろう
けど、プランは自分で練っているに違いない。
将棋の盤面をいくつも抱えている感じだろうか。


それにしては、ちょっと暇すぎやしませんか、木崎さん。
自分の思う通り人を追い込むのが趣味だというが、そうするため
にはかなり周到な準備が必要だ。
おいしいところにだけ登場しているけれど、待ち時間もけっこう
あるのではなかろうか。


たとえば、「王国」の終盤に、主人公がパスポートを受け取りに
地下駐車場に停めてあるクルマに行く場面がある。
ダッシュボードにパスポートを見つけてほっとしたのもつかの間、
後部座席には木崎が座っているのである。


お前の行動などお見通しだ、と言わんばかりだが、木崎さんは
いったいいつから後部座席でスタンバイしていたのだろう? 
そんなに暇なはずもないと思うのだが。



あと気になったのは、テレビのニュースで官僚が自殺したり
要人が交通事故に遭ったりするのを見て、陰謀を思わせる描写
である。


本当に陰謀を進める組織なら、いっぺんにやらないだろうし、
そもそも報道させないようにするだろう。
読者にそう感じさせるために敢えて書いているとは思うのだが、
凄腕のジャーナリストが取材してようやく気がつく、ぐらいの
工作をしていてもよさそうだ。


つまり、邪悪なものを創造するのも難しいね、という話である。