*[本]小説家になって億を稼ごう

申し訳ないが著者の小説を一冊も読んだことがなく、タイトルも
眉唾ものだろうなぁ、と思いながら買ってみた。
が、思いのほか実用的な内容だった。
とはいえ、最初の「想造」の段階で取り残される読者がほとんど
ではなかろうか。
万城目学もツイートで
と書いており、俳優やキャラクターの姿をプリントアウトして、
それを見ながら話を練るというのは、どのくらいの作家が実践して
おるのか疑問だ。


あと、著者は映像化によほど懲りたみたいで、とにかく作者は
余計なことをしないほうがいい、と口を酸っぱくして言っている。
詐欺師や利権ヤクザに関わるようなものなのだろう。
こういう現状は、ずっとこのままなのだろうか。
だとしたら日本の映画やドラマはいずれ滅びると思う。



へえ、と思ったのが

実は現在、億単位の年収を得る小説家に、酒豪は皆無と言えます。
一滴も飲まない作家ばかりがトップクラスに君臨しています。
(p198)

という話で、では昔の作家で酒豪だった人はなんで名作を
書けたのだろうか。